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消化器内科

ご案内

消化器内科は常勤医師、および非常勤医師で構成され、消化管および肝臓・胆道・膵臓といった、消化・吸収に携る領域の診断・治療を中心に診療を行っております。 3次救急病院としての高度急性期医療を担うのみならず、北多摩西部地域のがん診療拠点病院としてがんの治療にも積極的に取り組んでおります。
当院は日本消化器病学会認定施設、日本消化器内視鏡学会認定施設、日本消化管学会指導施設、日本肝臓学会関連施設、日本胆道学会指導施設となっています。
*専門外来を開設しております
1.遺伝性血管性浮腫(HAE)相談外来  (月)(水)9:30~11:00
2.IBD専門外来 《2022年4月開設》   第2・第4(金)13:30~14:30
3.膵ぞう・胆のう・肝ぞう外来    (水)9:30~11:30

診療内容

1)上部消化管

良性疾患は、上部消化管出血(胃十二指腸潰瘍・食道静脈瘤破裂)や消化管異物といった救急疾患が多く、内視鏡処置を中心とした侵襲性の少ない治療を心がけております。
 早期悪性腫瘍に対する内視鏡的粘膜剥離切除術(ESD)は件数が増加しており、早期食道癌・早期胃癌のESDも積極的に行い、良好な成績を残しております。
腫瘍性の消化管閉塞症例(食道・胃・十二指腸)に対しては、各科と相談し、消化管ステントが最も有効と判断した場合は、積極的にステント留置術を行っています。
外科治療が困難な進行がんに対してはガイドラインに則り、最新の化学療法を行い、治験等にも積極的に参加しております。

上部消化管

2)下部消化管

良性疾患は、下部消化管出血(大腸憩室出血・虚血性腸炎等)や腸閉塞(癒着性イレウス等)といった疾患が多く、内視鏡を活用した低侵襲での医療を多数行なっております。内視鏡治療が困難な憩室出血の場合は、放射線科での血管塞栓術も行なっております。
 腫瘍性疾患では、大腸ポリープに対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)を多数行っているほか、早期大腸がんに対する内視鏡的粘膜剥離切除術(ESD)も積極的に行い、件数の増加と共に良好な成績を残しております。腫瘍性の大腸閉塞には、外科と相談し、
適応と判断した場合は、閉塞解除目的で侵襲の少ない内視鏡的大腸ステント留置術も多数行っています。大腸ステント留置に関しては、2019年度から他施設共同研究を行い、治療効果、安全性の評価等を行っています。(他施設共同研究を参照)
外科治療が困難な進行がんに対してはガイドラインに基づき、腫瘍の遺伝子型、腫瘍の存在部位等に応じて最新の化学療法を積極的に行っています。

下部消化管

3)胆道・膵臓

胆道の良性疾患では総胆管結石やそれに伴う胆管炎の症例が多く、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)での胆道ドレナージや結石除去を多数行っております。胆管へのアプローチが困難な場合は、PTBD(経皮的処置)やEUS(超音波内視鏡)下での胆道ドレナージ処置(EUS-BD)も行なっております。
膵臓の良性疾患では、急性膵炎や膵管狭窄・膵腫瘤や嚢胞等の精査が多く、ERCP下での膵液細胞診やEUS-FNA(超音波内視鏡下吸引穿刺術)やEUS下での膵嚢胞ドレナージを積極的に行なっております。
胆道がん・膵臓がんは,他の消化器癌と比較し早期診断が難しく、当院外科・放射線科と密に連携し、通常のCT・MRI画像検査に加え、ERCPやEUSを積極的に導入し、 早期発見と正確な診断に努めております。 最近は早期発見され、外科治療で長期生存する患者さんも増えてきております。 黄疸等の処置としては内視鏡的胆道ドレナージを原則とし、ERCPが困難な場合は、PTBDを中心に施行しております。症例によってはEUS-BDも行なっております。 外科治療が困難な進行がんに対してはガイドラインに基づき、最新の化学療法を積極的に行っています。

胆道・膵臓

4)肝臓

慢性C型肝炎に対する新型抗ウイルス薬(DAAs)治療を積極的に行っているほか、急性肝炎・肝硬変・自己免疫性肝炎(AIH)・原発性胆汁性胆管炎(PBC)といった肝機能障害に対する精査・加療も行い、国立病院機構の共同研究等にも参加しております。
肝細胞がんは一般的に、慢性的なダメージが蓄積して肝硬変に至った組織から生じる癌であり、背景の肝機能が治療方針・予後を大きく左右します。 そのため、外科・放射線科とも密な連携を図り、外科的治療以外にもラジオ波焼灼術(RFA)・肝動脈動注塞栓術(TACE)・エタノール局注療法(PEIT)・化学療法といった選択肢の中から最善と思われる治療を提供しております。
アルコール性肝疾患については身体的な病態(肝硬変・胃食道静脈瘤・肝細胞癌)の加療はもちろんのこと、 依存をはじめとする精神面のケアについては必要に応じて精神科医療機関と連携を図るなどして対応させていただいています。

肝臓

診療実績

2022年度入院治療実績

2022年度入院件数
がん患者 入院治療件数

※内視鏡検査・治療実績については内視鏡室のページもご参照ください。

内視鏡実績

内視鏡検査件数

臨床研究

患者様を診療するうえで用いた検査データ・保存検体等を症例報告、臨床研究等に利用させていただくことがあります。この場合、データには匿名化を行い、お名前・ご住所など患者様を特定できるような情報を公開することは一切ありません。
このような利用を希望されない場合には主治医にお伝えください。
当科では国立病院機構の多施設共同研究をはじめとする共同臨床研究や、化学療法等の治験に参加しております。現在、以下の共同研究を行っております。

【治験】

  • CSL312_3002
     (遺伝性血管性浮腫の予防治療におけるCSL312(garadacimab)の長期安全性及び有効性を評価する非盲検試験

【国立病院機構多施設共同研究】

  • 肝疾患グループ
    「原発性胆汁性胆管炎の発症と重症化機構解明のための多施設共同研究」
    (採択番号 H28-NHO(肝)-01)
    「C型肝炎ウイルス駆除後の肝発癌予測に関する研究」
    (採択番号 H28-NHO(肝)-02)
    「薬物性肝障害および急性発症型自己免疫性肝炎を含む急性肝炎の発生状況および重症化、劇症化に関する因子に関する研究」(採択番号 H29-NHO(肝)-02)

【多施設共同研究】

  • JLL大腸用ステント"JENTLLY(ジェントリー)"多施設共同前向き
    安全性観察研究
  • HANAROSTENT® NaturfitTM 大腸用ステント多施設共同前向き
    安全性観察研究

外来診療

消化器内科は毎日外来診療を行っております。 初診の患者様はかかりつけ医からの紹介状をお持ちいただいた上で、午前11時までにお越しください。(電話予約も受け付けております)

外来診療

※ IBD外来は第2・第4金曜日の13:30~(予約制)です

消化器キャンサーボード

消化器外科・消化器内科・放射線科・病理科・緩和ケアチーム・地域医療連携室など、 各専門領域のスタッフが一堂に会して一つ一つのがんに対し包括的に最適な医療を提供すべく、定期的にカンファレンスを行うキャンサーボードを開催しております。 隔週金曜日朝7:30~8:30、およそ6~7例を検討しています。 2018年11月時点で回数はすでに130回を超え、検討した症例も700例に達しています。
時に熱く、時に教育的な見地からの解説を交え話し合っています。医療連携を行っている他施設の先生方もお越しになり、毎回盛況を呈しております。参加ご希望の先生がいらっしゃいましたら、地域医療連携室までご連絡ください。

スタッフ紹介

板倉 潤
【役職】
光学診療部長、消化器内科部長
【氏名】
板倉 潤
【資格】
医学博士、日本内科学会総合内科専門医、産業医資格、
日本消化器病学会専門医・指導医・評議員、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、
日本肝臓学会専門医・指導医・評議員、緩和指導医養成WS修了者
佐々木 善浩
【役職】
医長
【氏名】
佐々木 善浩
【資格】
医学博士、日本内科学会総合内科専門医、産業医資格、
日本消化器病学会専門医・指導医・関東支部評議員、
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・関東支部評議員、
日本消化管学会胃腸科認定医・指導医、日本肝臓学会専門医・指導医、
日本胆道学会認定指導医、日本感染症学会専門医・指導医、
日本超音波医学会専門医・指導医、日本がん治療認定機構がん治療認定医、
緩和ケア研修会受講修了者、東京医療保健大学臨床教授、
日本膵臓学会認定指導医、インフェクションコントロールドクター(ICD)
大野 志乃
【役職】
医長
【氏名】
大野 志乃
【資格】
医学博士、日本内科学会総合内科専門医、産業医資格、
日本消化器病学会専門医・指導医・関東支部評議員、
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本肝臓学会専門医、
臨床研修指導医講習会受講修了者、緩和ケア研修会受講修了者
柴田 勇
【役職】
医師
【氏名】
柴田 勇
【資格】
日本内科学会認定内科医、日本消化器内視鏡学会専門医
杉山 勇太
【役職】
医師
【氏名】
杉山 勇太
【資格】
日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、
日本消化器内視鏡学会専門医、緩和ケア研修会受講修了者
金尾 季範
【役職】
医師
【氏名】
金尾 季範
常井 薫時
【役職】
医師
【氏名】
常井 薫時
日比谷 秀爾
【役職】
非常勤医師(IBD専門外来)
【氏名】
日比谷 秀爾
永島 加代
【役職】
非常勤医師
【氏名】
永島 加代