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精神科

当科の特色

21世紀は心の世紀とも呼ばれています。2011年、厚生労働省は、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病の4大疾病に精神疾患を加えて「5大疾病」と定義し、これまで以上に重点的に対策を進めていく方針を明確にしました。
しかしながら、このような体の不調と心の不調は本来切って分けることができません。例えば心理的ストレスで胃潰瘍などの体の症状が出ることもありますし、逆に重たい病気にかかってしまった苦悩で精神的な調子を崩してしまうこともあります。総合病院精神科は、現代において分離されがちな体と心の橋渡しをする役割を担っています。
当院精神科は高度医療を心身両面からサポートするために、精神科リエゾンチーム、認知症ケアチーム、緩和ケアチームの一員として、活動しています。認知症の進行予防、せん妄の改善、リハビリテーションの強化に努めています。

外来受診について

当院には精神科病床が存在しないため、精神科のみの入院診療は行っておりません。これに伴い、夜間・休日の診療や処方、電話対応も行うことができません。精神科入院加療が必要な方については、他院への紹介または精神科救急システムへのご相談をお願いすることとなりますので、ご理解頂きますようお願い申し上げます。

初診について

現在精神科では、初めて外来受診される方の診察を行っておりません。

再診について

身体科入院患者のコンサルテーション・リエゾン活動に専念するため、現在外来通院中の患者様については、他院への紹介・転医をお願いしています。ご協力のほど、お願い申し上げます。
※心理カウンセリングをご希望の方はこちらへ

診療実績

精神科の入院病床は存在しないため、身体各科における入院患者の診療依頼対応(コンサルテーション・リエゾン精神医療)を中心に活動しています。
2022年2月、救命救急科に専門の精神科医 臼杵理人医師が着任し、精神科では救命救急科以外のすべての診療科からの診療依頼を受けています。
2022年度は合計431件の診療依頼がありました。以下のようにせん妄・認知症(ICD-10分類のF0)の患者が多数を占めていますが、自宅退院困難で治療継続が必要な方には転院先をご紹介し、搬送しています。
精神科以外の一般病院への転院も多数ありますが、特に精神症状が重度の方には、精神科専門病院をご紹介しています。2022年度は合計16件、精神科専門病院への転院がありました。


精神科初診患者内訳

ICD-10 分類

  • F0 症状性を含む器質性精神障害
  • F1 精神作用物質による精神および行動の障害
  • F2 統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害
  • F3 気分障害
  • F4 神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害
  • F5 生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群
  • F6 成人の人格及び行動の障害
  • F7 知的障害
  • F8 心理的発達の障害
  • F9 小児期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害

スタッフ紹介

山下 晃弘
【役職】
精神科医長
【氏名】
山下 晃弘(Akihiro Yamashita)
【資格】
医学博士、精神保健指定医、
日本精神神経学会精神科専門医・指導医、
臨床研修指導医、精神腫瘍学指導者、産業医、
東京医療保健大学臨床教授