1 住民の安心を得られる高度な救急医療を提供します
2 地域医療の最後の砦として、重症患者に対応する救急医療を提供します
3 災害時にも対応できる救急医療を提供します
(1)外傷全般、特に多発性外傷患者
ア 三次外傷患者
イ 二次救急患者の症例においても、患者の状態により受入れを判断する
① 開放性骨折、多発骨折の多臓器不全が疑われる症例
② 鈍的頭、胸、腹部外傷を有し、入院経過観察が必要な症例
③ 呼吸循環等に重大な変化をきたすと予測される症例 等
(2)ガス中毒患者
(3)熱傷患者
(4)通院中の患者または救急隊より要請があった場合
(5)開業医等の他医療機関より転送依頼があった場合
救命救急センターは、急性に発生した疾患・外傷・熱傷などのうち呼吸・循環のサポートを必要とする重症患者を扱う3次救急医療機関であり、担当する地域の最重症救急患者を優先的に収容する使命があります。
地域の救急隊や2次救急医療機関(入院治療が必要な救急患者を担当)からの要請で、重篤な患者さんを収容することになっており、一般市民からの直接の診療・入院依頼はお受けしておりません。救命救急センターは東京都内でも有数な患者数で、収容患者数は2015年3845名です。年々増加傾向がみられます。
担当する地域は、立川市、昭島市、東大和市、国立市、日野市、国分寺市、武蔵村山市、福生市でありますが、青梅市、瑞穂町、八王子市、羽村市、あきる野市、東村山市などからもかなりの数の重症患者さんを収容しております。また奥多摩や高尾山からも東京消防庁のヘリコプターによって年間30例前後の重症患者さんが運ばれてきます。さらに東京消防庁の要請のもと、ドクターカーや東京DMATも24時間・365日、現場に出動できる体制にあります。
救命救急センターを退院された患者さんの外来治療や経過を診るためのフォローアップ外来を開いております。
各種の原因によるショック・外傷(多発外傷、頭部外傷、胸部外傷、腹部外傷、骨盤四肢外傷)・敗血症などによる多臓器不全・広範囲熱傷・急性中毒・重症感染症(ガス壊疽、破傷風など)など、これまでの既存の診療科では対応する事が困難であった特殊な病態を有する疾患群を対象としている。
外科系手術データベース事業は、日本全国で行われた手術・治療情報を匿名化のうえ登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さまに最善の医療を提供することを目指すプロジェクトです。
日本外傷学会(トラウマレジストリー)に参加しております。なお、参加されたくない場合は、データ登録を拒否していただくことができますので、主治医までお知らせ下さい。ご理解、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
災害医療センターにおいて診療看護師(JNP)が患者さまへ直接的・間接的に提供する医療についての実態を調査することになりました。この研究を通じて、患者さまによりタイムリーで安全な医療を提供するための診療看護師(JNP)の配置や活用方法について検討できるようになります。何卒研究の趣旨をご理解の上、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
救急外来を受診された患者さま・御家族さまへ(診療看護師(JNP)に関する調査研究へのご協力のお願い)
救命救急センターにおいては、災害医療センターを受診される患者さまのうち、重症出血を伴う外傷の症例についてカルバゾクロムスルホン酸の効果について調査を行うことなりました。この研究を通じて、患者様により効率的な治療方法をお届けできるように、ご協力を賜りますようおなります。何卒研究の趣旨をご理解の上願い申し上げます。
救急外来を受診された患者さま・ご家族さまへ
(重症出血を伴う外傷患者に対し、トラネキサム酸にカルバゾクロムスルホン酸を上乗せする効果の研究のご協力のお願い)
救命救急センターにおける救急救命士の医療行為等に関するお知らせ
令和4年7月1日より、当院の救命救急センターに救急患者さんの受入・診療を円滑に行うため、医療チームの一員として救急救命士が配置されております。
令和3年10月1日の関連法令の改正により、救急救命士は医師の指示・監督のもと、一定の医療行為が可能となりました。当院の救命救急センターにおいても、救急救命士が医師の指示・監督のもと、救急救命措置等にあたらせて頂いておりますので、ご理解とご協力をお願い致します。