「特定行為とは」診療の補助であり、看護師が手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる38行為をさす。(厚生労働省ホームページ 特定行為とは mhlw.go.jp)
当院は、2022年に厚生労働省から特定行為研修指定研修機関としての指定を受け、2023年4月より「外科系基本領域パッケージ」7区分7行為が取得可能な特定行為研修を開講しました。当院の特定行為研修は、チーム医療の要である看護師が、医療機関や在宅において患者や利用者の状態・状況を自律的に判断し、特定行為の実施を含めた適切な医療を提供することにより、これからの時代に望まれる医療に向けて役割が果たせることを目指しています。
また、本研修は地域医療構想の実現、地域包括ケアシステムの構築に貢献できる看護師の育成を地域の医療機関とともに連携・協働して行っていくものとし、地域における医療人の育成に貢献していくことを研修理念としています。外科系基本領域は「中心静脈カテーテルの抜去」「褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去」「創部ドレーンの除去」「直接動脈穿刺法による採血」「脱水症状に対する輸液による補正」「感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与」「硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整」の7区分7行為となります。
<目的>医師の包括的な指示のもと、診療の補助(特定行為)が安全かつ医療倫理に基づき実施できる基礎的能力を養う
<目標>
1.多様な臨床場面において、対象の病態とその変化を迅速かつ包括的にアセスメントできる。
2.多様な臨床場面いおいて、必要な治療を理解した上、対象の状態に応じた対処を導くことができる。
3.多様な臨床場面において、患者の安心に配慮しつつ、必要な特定行為を安全に実践できる。
4.対象の問題解決に向けて、多職種の専門性を尊重し、効果的に協働することができる。
5.自らの看護実践を検証し、判断力・技術力の向上及び標準化するための能力を身につける。
5名
2025年4月1日~2026年3月31日(水・木曜日主体に開講)
(共通科目を修了後に区分別科目の受講を開始します。)
※所定の期間内に収容要件を満たさなかった場合、最大1年間延長することができます
以下のすべてを満たしていること
1)日本国内における看護師免許を有すること
2)看護師免許取得後、3年以上の実務経験を有すること
3)所属施設長の推薦を有すること
1)出願期間
2025年1月8日(水曜日)~2025年1月22日(水曜日)
2)提出書類・・・以下の必要書類をダウンロードしてください。
3)審査料 20,000円(納入は銀行振込となります。インターネットバンキングによるお振込みは受けつけておりません。)
4)送付先
〒190-0014東京都立川市緑町3256
独立行政法人 国立病院機構 災害医療センター
特定行為研修 受講審査係
書類選考及び面接試験、小論文により行います。選考試験は、2025年2月12日(水) 9:00~、会場は、国立病院機災害医療センターで行います。
選考結果については、2025年2月26日(水)にご本人様と所属施設長宛て簡易書留速達にて発送いたします。なお、電話、FAX、メール等による合否のお問い合わせの対応はいたしません。
1)合格者の方には受講手続きについての詳細を郵送致します。研修費は、受講手続き期間内に、振り込みをお願いします。
2)受講手続き期間
2025年2月26日(水)~2025年3月12日(水)
3)受講料(消費税込)
650,000円
※納めた受講料は原則として返還しません。
※研修のための宿泊及び交通費等は各自にて実費負担となります。
※振込手数料はご負担お願いします。
※学習に必要なテキスト等の書籍にかかる費用は自己負担になります。
2025年4月9日(水) | 入講式・ガイダンス |
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2025年4月16日(水) | 共通科目受講開始 |
2025年8月下旬 | 共通科目修了 |
2025年9月初旬 | 区分別科目受講開始 |
2025年11月初旬 | 臨地実習開始 |
2026年2月下旬頃 | 臨地実習修了 区分別科目修了 |
2026年3月下旬 | 修了式 |
1)個人情報の保護に関する考え方と注意事項
「個人情報の保護に関する法律」の施行に基づき本研修では、取り扱う個人情報の適正な保護・管理、その円滑な運用を推進している。また、SNSについては、社会のルールを正しく理解し、オンライン上でのコミュニケーション活動を利用するうえで、下記の注意事項を遵守し、本研修の受講生として品位ある態度を保ち、あくまでも自己責任の自覚のもと行動する。
(1)人権の尊重
一人ひとりの多様性や個性を尊重し、異なる意見や考え、生き方をお互いに認め合うことをコミュニケーション活動の基本とする。
(2)特定行為研修の受講生であることの自覚
オンラインでコミュニケーション活動を行う場合は、利用方法を誤ると、発信者のみならず本研修の信用、名誉、社会的評価を毀損する事態にもなりかねない。単に個人としてではなく、本研修の受講生を代表したイメージで受け取られうることを十分に自覚する。
(3)プライバシーの保護
自己の個人情報を公開する際には、発信する内容に十分注意を払う。いったん生じた不都合や問題を容易には解消できないことを十分に留意する。
(4)正確な情報発信
正確な情報を伝えること。虚為や不確かな情報を発信することは、情報を閲覧した不特定多数の人の権利や利益を侵害する可能性が高く、また、発信者個人のみならず、災害医療センターの名誉と信頼を損なうことがあることを十分に理解する。