(2018/01/11 up)
災害医療センター 院長 宗田 大
毎年初詣は高幡不動に参拝しています。今年は行列で並んだ後に、初詣でははじめて手水で両手と口を清め、さらに線香の束を求めてから線香に火をともし、お祈りをしました。高幡不動は寺社なので間違っても拍手をしてはいけません。
世界平和(東アジアはとても危険な状態です)、大きな災害のない一年、家族それぞれの幸せを祈りました。
災害医療センターは職員の力により2017年を無事に乗り切ることが出来ました。患者様たちの支持を得て、医業実績は右肩上がりでした。院長としてはとてもありがたいことです。年末年始の連休や木金を働いてからの3連休。経営にとってはあまりうれしくありません。昨年を振り返るとこの時期ずっと病床稼働率が90%を超えていました。今年の年末年始は、無理をしないことにしました。某先生が言っていました。「患者さんに最後の正月を家で過ごさせてあげたい」。
患者様からの支持は増えていると言えますが、病院として快適だから支持されているという訳ではありません。外来患者数の増加により、駐車場に入れない車の列が目立ちます。受付に時間がかかりすぎます。採血室が狭すぎます。気づいたことをすぐに解決できる訳ではありませんが、課題として常に患者さんの目線でいる必要があります。より良い姿が見える以上、ありとあらゆる面で課題がわき上がってきます。
より高度で質の良い医療の実践は必ずしも患者さんの心地よい病院像と一致しません。医療経済は医療者だけでなく患者さん方に対しても、理解と時に我慢を要求する部分があります。超高齢化社会が進む日本、医療者と患者さんが理解しあって、より良い医療、必要かつ十分な医療を賢く実践して行く努力を求められているのです。