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核医学検査

核医学検査

核医学検査は「RI」や「シンチ」とも呼ばれています。ガンマ線が特殊な結晶に当たって光を発する性質を利用して、ガンマ線を検出します。この光を発する現象を「シンチレーション」といい、そこから「シンチ」と呼ばれているのです。核医学検査の特徴の一つとして、検査の種類が非常に多いという点があげられます。検査には微量の放射性薬剤を用いるのですが、この薬剤の種類だけでも数十種類あります。注射してから撮影までの時間も異なり、撮影方法も様々です。もう一つの特徴は、X線装置やCT検査などのように形を見ているだけではなく、各臓器の働き、機能を画像にして表すことのできる検査です。検査に用いる放射性医薬品の放射能は非常に微量ですので、放射線被ばくによる障害の発生を心配する必要はありません。

当院では、SPECT-CT装置が導入されております。従来の核医学検査におけるSPECT装置にCT装置が一体化されており、このCT画像を用いて吸収補正を行うことにより、診断能を向上させることができます。

脳血流の画像検査

脳の診断によく使用されるCT、MRI検査は脳の器質的変化が生じて始めて脳の異常として画像にとらえられます。しかし、脳血流量を直接評価できるSPECT検査では、脳血流の軽度な異常状態でも発症早期から画像にとらえられるので機能的な画像を描出することができます。脳血流検査は脳の動脈硬化に起因する狭窄や閉塞、循環不全を非侵襲適に評価できる優れた方法です。

認知症の画像検査

急激な高齢化社会の事情を反映し、認知症疾患は増加する一方にあります。当センターでは、多摩地区の認知症早期発見・治療を目指し質の高い医療を目指しています。認知症かどうか判断するには、問診や認知機能検査などの「臨床診断」が行われます。ここに「画像検査(SPECT)」を加えると、診断がより正確になることがわかっています。例えばアルツハイマーの場合、臨床診断のみでは正しく診断できる確率が65%だったのが、画像診断を加えた場合、約84%に上がったというデータもあります。脳統計学的解析ソフトとして日本メジフィジックスの3D-SSP解析やPDRファーマのeZIS解析での処理可能です。

がん、疲労骨折、骨粗しょう症の骨折の画像検査

全身の骨の様子を画像にて表示し、がんの骨転移、外傷による微小骨折など、X線検査では分かりにくい様々な骨の状態を詳しく調べることができる検査です。治療の前後で調べて治療の効果判定の結果を参照し、疲労骨折、骨粗しょう症による骨折を早期発見できる、優れた全身検索検査です。