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放射線治療

放射線治療

放射線治療は、放射線を利用して主に悪性腫瘍を治療します。放射線は五感に感じることができず、 照射中に熱や痛みなどを感じることはありません。近年、SRT(定位放射線治療)、IMRT(強度変調放射線治療)、IGRT(画像誘導放射線治療)といった放射線治療に 関する技術的進歩は目覚しいものがあります。腫瘍病巣をより正確に狙う高精度の放射線治療が可能となり、治療効果の高い、かつ副作用の少ない治療法が 確立されてきています。当センターでも、最新の外部放射線治療装置(リニアック)を導入し、より精度の高い放射線治療が可能になりました。

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[ 定位放射線治療 ]
外部放射線治療とは、リニアック治療装置より各種放射線(X線、電子線)を体外から病変部に照射する治療方法です

[ 定位放射線治療 ]
 定位放射線治療は、体内の病変部に線量を集中して照射し、周囲の正常組織の線量を減らし、病変に高線量を投与する放射線治療です。 定位放射線治療は照射方法の違いにより次の二つに分けられます。
 ●1回照射:定位放射線手術 stereotactic radiosurgery(SRS)
 ●分割照射:定位放射線治療 stereotactic radiotherapy(SRT)


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[ 画像誘導放射線治療 ]
 画像誘導放射線治療とは、照射直前にリニアック治療装置に備えられたCTや透視を用い、ズレを最小限に抑えた治療方法です。 これにより、照射範囲を最小限にすることが可能です。


実際の治療

放射線治療医師より疾患の状態に応じた最適な放射線治療の方法について説明させていただきます。治療により得られる効果と考えられる副作用について、患者様に十分に納得いただいたうえで、治療の準備に入ります。治療の準備は、一般に治療計画と呼ばれています。まずCTを撮像し、この画像を用いて、病変の広がりを正確に描出し、放射線を照射範囲、方向、線量、期間等を決定します。後日、治療計画に基づいた放射線治療を開始します。

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放射線治療で効果を得るためには、毎日の治療の積み重ねが重要となります。治療内容により治療期間は異なりますが、平日(月~金)連日の治療となります。患者様は、予定の治療が終了するまで、なるべく休まず治療を続けてください。


【日々の放射線治療は、診療放射線技師が行います。】
 治療に関するご心配、ご質問等ございましたら、遠慮せずにお知らせください。また、治療中から治療後、必要に応じ、定期的に放射線治療医師の診察をお受けいただきます。治療効果・副作用等を診察いたしますので、十分に安心して放射線治療をお受けいただけます。


【がんによる閉塞性黄疸に対する治療】
  肝臓で作られた胆汁は胆管と呼ばれる管の中を流れて十二指腸に排出されていきますが、膵がんや胆管がんなどにより胆管が閉塞してしまい、胆汁の流れが悪くなることで黄疸という皮膚が黄色くなってしまうことがあります。これを閉塞性黄疸と言います。
  がんによる閉塞性黄疸が見られる場合、まずは胆汁を排出する経路を作ることが必要になりますが、その方法には2種類あります。1つ目は、内視鏡を用いて胆管内にチューブを入れ、胆汁を十二指腸や体外に排出させる方法(経内視鏡的)で、これは消化器内科の担当になります。2つ目の方法は針を体の外から肝臓に刺して、胆汁を体外に排出させる方法(経皮経肝的)で、こちらは当院では放射線診断科が担当しています。通常まずは1つ目の経内視鏡的治療を行い、胃の手術の既往があるなど、内視鏡での治療が困難な場合に2つ目の経皮経肝的治療を行う事になります。
  黄疸が改善したら、手術によるがんの治療を行っていきますが、手術が難しい場合には、がんで狭くなっている胆管にステントと呼ばれる金属の筒を留置し、胆汁の流れがスムーズに行えるようにします。このステントも経内視鏡的と経皮経肝的方法の2種類があり、患者さんの状況に応じて適切な方法を選んで行っています。



  がんによる閉塞性黄疸を発症し、内視鏡的処置が困難ななめ、経皮経肝的に胆汁の排泄を行いました(左)。黄疸が改善した後、胆管の狭くなっている部分に、ステントを留置し、胆汁の流れを改善させました(右)。

【肝臓癌】
  肝臓癌の治療方法には主に1.手術、2ラジオ波、3.肝動脈化学塞栓療法(TACE)、4.化学療法があり、放射線診断科では2.ラジオ波、3. .肝動脈化学塞栓療法(TACE)を担当しています。
  治療方法を決定するためには、正確な術前の診断が欠かせません。超音波、CTやMRIといった画像診断で肝臓癌の位置、大きさ、数、転移の有無などを評価し、また採血などで現状の肝機能を評価していきます。これらのデータを内科、外科、放射線科の医師が集まって検討したうえで、その患者さんにとって最も適切な治療方法を考えています。


 ラジオ波治療について

 正式にはラジオ波焼灼療法(RFA;アールエフエー)といい、皮膚を通して特殊な針を肝臓の腫瘍めがけて穿刺を行い、この針からラジオ波(高周波)を発生させて肝臓癌を焼灼し、壊死させる治療です。局所麻酔で行える治療で、治療も1~2時間程度で済み、体への負担が少ない治療法です。一般的には癌が3cm以下で3個以下の場合に行われることが多い治療ですが、癌の発生場所によっては針を刺すことが難しい場合もありますので、超音波やCTなどをもとにRFAが行えるかを判断しています。治療後数日間腹痛や発熱を起こすことがありますが、通常は痛み止めのお薬などで対症療法を行って経過を見ていくことが可能です。入院期間もほとんどが1週間以内となります。




図は肝臓癌に特殊な針を経皮的に穿刺して、ラジオ波で焼灼しているところ





肝動脈化学塞栓療法(TACE;テイス)について

 日本で開発された治療方法で、現在世界的に一般に行われている治療方法です。足の付け根に局所麻酔をしたあと、血管(大腿動脈)からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入して、カテーテルを肝臓の動脈まで進めていきます。さらに癌の近くまでカテーテルをすすめ、そこから抗癌剤を注入し、最後に癌を栄養している動脈をふさぐ薬(リピオドールやゼラチンスポンジなど)を入れます。つまり肝臓癌を"薬漬け、兵糧攻め"にしてしまう治療方法になります。一般的には手術が難しく、3cm、3個以上の肝臓癌のある患者さんに行われることが多い治療方法となります。

 治療は局所麻酔で行うことができ、治療時間は平均で2時間程度です。治療後数日間腹痛や発熱を起こすことがありますが、通常は痛み止めのお薬などで対症療法を行って経過を見ていくことが可能です。入院期間も10日前後で済むことがほとんどです。




肝臓癌までカテーテルを進め(左)、カテーテルより抗癌剤と塞栓物質を注入し、塞栓を行った(右)



主な医療機器・設備

  • 外部照射治療装置(Clinac 21EX;バリアンメディカルシステムズ社)
  • 放射線治療計画装置(Eclipse;バリアンメディカルシステムズ社)
  • 放射線治療用3次元位置決めCT装置(Aquilion™16;東芝メディカルシステムズ)

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