MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略であり、強い磁石と電波によって、身体の内部情報を画像化する検査です。放射線を全く使用しないので、被ばくの心配はありません。
MRIは強い磁石と電波を使用するため、ペースメーカーやICD(植込み型除細動器)を使用している方や脳動脈クリップや人工股関節全置換術などの体内に金属が埋め込まれている方などは検査ができない場合があります。
MRI検査は、30~60分程度の検査時間となります。1回の検査で数種類の画像を撮像します。また造影剤という薬剤を使用して検査を行う場合もあります。
MRI画像は、人体に多く存在する水分(水素原子核)に電波を当て、人体の水分から出てきた信号を受信しコンピューターで処理をして作成します。
MRI検査の特徴の1つとして、検査中(撮像中)に非常に大きな騒音がします。騒音対策として耳栓やヘッドホンを使用していただき騒音軽減に努めています。
当院では、MRI装置が2台稼働しています。1台は3.0T-MRI装置、もう1台は1.5T-MRI装置です。2台の大きな違いは磁石の強さです。
磁石の強さは画質(画像の良し悪し)に関係しますが、磁石の強さだけでなく検査を行う部位や体内金属の有無なのを考慮し装置を選定しています。
当院のMRI装置はどちらも良質な画像が得られ、小さな病巣の検出能力の向上が期待でき、病気の早期発見、治療に貢献します。
また地域医療水準向上のため、このような高額医療機器を地域に住むみなさまにもご利用していただけるよう、脳ドックを行っています。詳細は医療連携室(脳ドック)までお問い合わせください。
体内金属
体内・体表に金属・機器を埋め込む手術をした方は、検査予約時に医師や看護師等に申し出て下さい。モノによっては検査が行えない場合があります。
代表的なモノを下記に示します。
・心臓ペースメーカー
・人工内耳
・神経刺激装置
・磁石式歯科用インプラント
・人工関節
・ステント
・動脈瘤のクリップ
・心臓人工弁