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ブログ: 2017年

リウマチ

(2017/11/07 up)

・どういう病気?
関節リウマチは、手足や指や肩や膝などの関節が痛くなり、腫れる病気です。朝起きたときに、身体全体が硬くなって動きづらいことがあります。 治療をしないでほっておくと、骨が変形したり、内臓や目などの障害がでたり、動脈硬化が進んで脳梗塞や心筋梗塞になって命にかかわることがあります。

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・原因は?
根本的な原因は、残念ながら分かっていません。現在わかっているなりやすい原因としては、たばこ、歯周病菌による歯肉炎などが言われています。

・遺伝する?
なりやすい体質の遺伝子がいくつか分かっており、なりやすい体質が遺伝する場合があります。 ただし、全く血縁関係にいないのに関節リウマチになることがあり、遺伝がはっきりしない場合もあります。

・予防法は?
予防法は残念ながら分かっていませんが、たばこを吸わないこと(他人のたばこの煙もできるだけ避けること)、 歯周病にならないように歯の衛生に気をつけ、歯周病になったらすぐに歯科医で治療を受けることなどが有効だと思います。

・診断法は?
まずは医師の診察を受け、血液検査でリウマチ因子や抗CCP抗体を測定します。また、骨のレントゲンやMRIなどの画像検査をして、総合的に診断します。

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・治療法は?
抗リウマチ薬という飲み薬や、生物学的製剤という注射薬が、治療の中心です。 また、少量のステロイドや痛み止めを飲む場合もあります。関節リウマチになったら、最初の2年以内に治療を開始すると将来の骨の変形を防ぐことがわかっています。

・最近治療法は変わってきた?
抗リウマチ薬という飲み薬の種類が増え、また2003年から生物学的製剤という効果的な注射薬が日本で使えるようになりました。 当院でも生物学的製剤の治療を行っており、御自分で注射するものと病院で点滴や注射をするものがあります。

・治ることはないの?
残念ながら完全に根治することはないと言われていますが、「寛解」といって病気が安定した状態をキープし、 仕事や出産や趣味や旅行などが他の人と同じようにできることが治療の目標です。薬が合えば、寛解は可能です。

・こうなったら救急車を呼ぶ
関節リウマチ自体やお薬の副作用で間質性肺炎という肺炎になることがあり、また感染による肺炎になることもあります。 治療中に呼吸が苦しくて息が吸えないなどの症状がでた場合には、救急車を呼んで医療機関を受診してください。

膠原病・リウマチ内科