(2017/09/04 up)
主に夏に子どもを中心に流行するウイルスの感染症です。
咳やくしゃみで周囲に飛び散ったつばやよだれが付いているもの、便などが付いているところに触れて、ウイルスが口に入ると感染します。コクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71が主な原因ですが、その他のウイルスが原因となることもあります。
感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足のうらに2~3mmの水ぶくれのような発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、高熱が長く続くことは通常はありません。ほとんどは数日間のうちに熱が下がり治る病気です。ウイルスの種類によって症状はさまざまで、腕や太もも、お尻にまで発疹が広がる場合もあります。極稀に重症化します。
手足口病にはワクチンはありません。予防は手洗いをしっかりとすることと、おむつを適切に処理することです。手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。また、おもちゃやタオルの共用はしないほうがよいでしょう。
手足口病に薬はなく、特別な治療方法はありません。また、基本的には軽い症状の病気ですから、熱などの症状に応じた治療をしながら経過を観察します。
小児科